お子さんが、インフルエンザにならないために、またなってしまったら

インフルエンザってどんな病気ですか?

突然の発熱,のどの痛み,頭痛,せき,全身のだるさ,筋肉痛などが起こり,時に合併症により重症になることもあります。

インフルエンザにうつらないためにはどうすればいいですか?

  • 流行前に( 例年では11 月頃 )インフルエンザワクチンを接種しましょう。
    【 ワクチンを接種することで,発症する可能性を減らし重症化を予防できます 】
  • 流行期には人ごみをできるだけさけ,外出する際にはマスクをつけましょう。
  • 外出後( 帰宅後 )には石けんを使って手洗いをし,その後うがいをしましょう。
  • 十分に休養と睡眠を取り,疲労をさけましょう。
  • 日頃からバランスの良い食事に心がけましょう。
  • 「せきエチケット」に心がけましょう。
    • せきやくしゃみ,のどの痛み等があればマスクをする
    • せきやくしゃみのときには,顔をそむけて口と鼻をハンカチ等で押さえる
    • 鼻みずやたんを取ったティッシュはゴミ箱等に捨て、その後手を洗う
    • 同様に,せきやくしゃみをしている人にはマスクをつけてもらう

マスクのつけ方

インフルエンザかなって思ったら?

  • まずは学校や保育園(所),幼稚園等は休み,安静にするとともに,水分を十分に補給しましょう。
  • 周りの人にうつさないようせきエチケットを徹底し,可能な範囲で他の人との接触はさけましょう。
  • 以下の場合には,早めに受診しましょう。
    呼吸がしんどい(しんどそう),顔色やくちびるの色が悪い,嘔吐(おうと)や下痢(げり)が続き水分がとれない、意識がもうろうとする・反応が悪い,高熱が続き,熱さましを使っても下がらない 等
    ※ 熱が出てすぐは検査で陽性になりにくいので,上記や強い苦痛がなければ,熱が出てから12~24 時間後の受診をおすすめします

インフルエンザは,高い熱が出るなどの強い症状が出る半日くらい前からうつります。せきが出る,寒気がする,ふしぶしが痛くなる,のどがイガイガする等,何かおかしいな?と思ったら,せきエチケットを行うとともに,他の人との接触をひかえる( 学校や保育園(所),幼稚園等は休ませる )ことも大切です。

インフルエンザになったとき気をつけることは? いつまで休めばいいの?

  • 安静にし,しっかりと休養するとともに,水分を十分に補給しましょう。
  • 抗インフルエンザ薬は指示どおりに飲み,最後まで飲みきりましょう。薬を飲みはじめて何か
  • 変わったことがあれば,処方された病院へすみやかに相談しましょう。
  • 周りの人にうつさないようせきエチケットを徹底し,可能な範囲で他の人との接触はさけましょう。 周りの人が関わる際には,必ずマスクをつけて接触は必要最小限とし,接触後は手洗いとうがいを しましょう。 ※ 乳児・幼児の場合は,可能な限り決まった人が看病しましょう
  • 熱がさがっても,少なくとも2 日程度は他の人にうつす可能性があるので,下記の間は自宅で静養しましょう。

《 インフルエンザ出席停止(登校・登園自粛について 》

発熱した翌日から5 日経過し,かつ解熱(37.5℃以下)した後2 日(幼児は3日)を経過するまでは登校(登園)できません。以下の図を参考に,症状がなくてもきちんと休みましょう。

出席停止期間早見表

table title and/or explanatory text
解熱日 発症日0日目 発症日1日目 発症日2日目 発症日3日目 発症日4日目 発症日5日目 発症日6日目 発症日7日目 発症日8日目
Aくん 発症翌日 発 熱 解 熱 解熱後1日目 解熱後2日目 発症後4日目 発症後5日目 登校可能(治癒証明)
出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止
Bさん 発症して2日後 発 熱 発 熱 解 熱 解熱後1日目 解熱後2日目 発症後5日目 登校可能(治癒証明)
出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止
Cくん 発症して3日後 発 熱 発 熱 発 熱 解 熱 解熱後1日目 解熱後2日目 登校可能(治癒証明)
出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止
Dくん 発症して4日後 発 熱 発 熱 発 熱 発 熱 解 熱 解熱後1日目 解熱後2日目 登校可能(治癒証明)
出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止
Eくん 発症して4日後 発 熱 発 熱 発 熱 発 熱 発 熱 解 熱 解熱後1日目 解熱後2日目 登校可能(治癒証明)
出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止 出席停止

なお,インフルエンザになったあとは抵抗力が落ちることから,気管支炎・肺炎など別の病気にかかり,重症化することがあります。抗インフルエンザ薬を飲んでいても,次の症状が出たり悪化した場合には,医療機関への受診をおすすめします。

  • 発熱やせき,たんのからみが続く,もしくは悪化する
  • 呼吸がしんどい(しんどそう),胸が痛い,顔色やくちびるの色が悪い 等

※ 医療機関から治癒証明の受診を促された場合は,症状がなくても必ず受診してください
(合併症の早期治療・感染拡大予防のために,非常に重要です。)